米モデルナ、18歳以上への新型コロナワクチン4回目接種の緊急使用承認をFDAに申請

(米国)

ニューヨーク発

2022年03月22日

米国製薬大手モデルナは3月17日、米国食品医薬品局(FDA)に対し、新型コロナウイルスの追加接種(ブースターショット)を1回(通算3回)接種済みの18歳以上を対象に、2回目の追加接種(通算4回)を可能にするよう緊急使用承認(EUA)を求める申請をしたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同社は対象年齢を18歳以上とした理由として、米疾病予防管理センター(CDC)と医療機関が、併存疾患により感染した際のリスクが高い人などに対する接種に関して適切な判断ができるよう柔軟性を持たせるためだとしている。同社はまた、今回の申請は、オミクロン株が出現した後にまとめられた、米国とイスラエルで最近発表されたデータに基づいているとした。ファイザー・ビオンテックも3月15日に、同様のデータを基にFDAへ2度目の追加接種(通算4回)の承認申請をした(2022年3月17日記事参照)。

CDCは2月18日、オミクロン株まん延時に行った調査結果として、mRNA型の1度目の追加接種(通算3回)を受けた場合の入院予防への有効率は、接種後2カ月以内では91%だったのに対し、接種後4カ月以上では78%に減少したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。

(吉田奈津絵)

(米国)

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