通用技術中国医薬健康産業、ファイザー製コロナ経口治療薬「パクスロビド」の中国での販売権を獲得

(中国)

北京発

2022年03月15日

通用技術中国医薬健康産業は3月9日、米国ファイザー製の新型コロナウイルス経口治療薬「パキロビッド(パクスロビド)」について、中国大陸市場での販売権を獲得したと発表した。国家医薬品監督管理局は2月11日、「中華人民共和国医薬品管理法」の関連規定に基づき、緊急審査を経てパクスロビドの輸入を条件付きで承認していた(2022年2月15日記事参照)。

パクスロビドは、経口低分子の新型コロナウイルス治療薬で、高齢者、慢性腎臓病、糖尿病、心血管疾患、慢性肺疾患などの基礎疾患を有する、重症化リスクの高い軽症から中等症の患者向けの抗ウイルス薬として使用される。

パクスロビドは現在、米国、イスラエル、カナダ、欧州、日本などで承認・使用されている(「21世紀経済報道」3月10日)。なお、中国国内の定価は未発表だが、市場予測では5日間投与の場合の定価は2,000元(約3万6,000円、1元=約18円)になる可能性があるとされている(「北京商報」3月11日)。

(趙薇)

(中国)

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