ファイザー製新型コロナ経口治療薬の輸入を条件付きで緊急承認

(中国)

上海発

2022年02月15日

中国国家薬品監督管理局(国家薬監局)は2月11日、「中華人民共和国薬品管理法」の関連規定に基づき、緊急の承認審議を経て、米国ファイザーが開発した新型コロナウイルス感染症の経口薬「パキロビッド(パクスロビド)」の輸入を条件付きで承認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。中国が新型コロナの外国製経口薬を承認するのは初めて。

パキロビッド(パクスロビド)は、経口低分子の新型コロナウイルスの治療薬で、高齢者、慢性腎臓病、糖尿病、心血管疾患、慢性肺疾患などの基礎疾患を有する、重症化リスクの高い軽症から中等症の患者向けの抗ウイルス薬として使用される。患者は医師による指導のもとで薬を服用するとともに、説明書に記載の他の医薬品との相互作用についても注意を払う必要がある。

国家薬監局は、販売権利を持つ企業に対し、承認に当たり付帯条件となっている点について作業を完了させるとともに、当該薬品に関連する研究を続け、その研究結果を適時報告するよう求めている。

(陸姿音)

(中国)

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