マスク着用や渡航時PCR検査などの規制を緩和

(ケニア)

ナイロビ発

2022年03月15日

ケニア保健省は3月11日、オープンスペースでのマスク着用義務の解除や渡航時の陰性証明書の一部免除などを含む、新型コロナウイルス感染症対策の緩和を発表した。主な内容は以下のとおり。

  • オープンな公共スペースでのマスク着用義務を解除する。屋内での活動や公共交通機関の利用にはマスクの着用を奨励する。
  • 参加者全員がワクチン接種者であることを条件に、屋内集会への参加人数の上限を撤廃する。
  • 公共スペースでの体温確認を停止する。
  • ワクチン接種者については、マスク着用なしにスポーツ観戦することを許可する。
  • ワクチン接種済みの渡航者(入国者)は、PCRテストに関わる要件(陰性証明書の携帯など)の免除対象とする。
  • 自動車、鉄道、国内線の旅客数の上限を撤廃する。
  • 参加者がワクチン接種者であることを条件に、宗教行事への参加人数の上限を撤廃する。

ケニアでは3月13日時点で、1日当たりの新型コロナウイルス新規陽性者数は12人、陽性率は0.2%だった。また、ワクチン接種完了者は成人人口の28.7%で、15~18歳のファイザー製ワクチンの接種回数は約110万回、3回目接種(ブースター接種)の完了者は26万3,988人だった。

ケニアでは8月9日の大統領選挙に先立ち、各地で政治集会が催されている。マスク着用義務解除を発表した翌日の3月12日には、現職のケニヤッタ大統領が推薦する野党・オレンジ民主運動の党首であるライラ・オディンガ氏がナイロビで、数百人の支持者を前に演説を行った。ほとんどの参加者はマスクを着用していなかった。

(久保唯香)

(ケニア)

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