インドネシア、ワクチン2回接種で入国時の隔離なしに
(インドネシア)
ジャカルタ発
2022年03月29日
インドネシアの新型コロナウイルス対応タスクフォースは3月23日、通達2022年第15号を施行し、旅行者でワクチン接種が2回以上完了している場合は、インドネシア入国時の政府指定施設での隔離を撤廃した。さらに政府は、インドネシア到着時に発給する到着査証についてもジャカルタなどで発給の再開を検討している。
今回の水際措置の緩和で、インドネシア入国後の政府指定施設での隔離期間は、ワクチン接種回数の多寡に応じ以下のとおりとなった。
- ワクチン接種をしていない、または1回のみ終了している場合:5日間
- ワクチン接種が2回、または3回終了している場合:隔離なし
- 18歳以下の旅行者(特別な保護を要する場合も含む):隔離期間は保護者または介護者・同行者に課せられた規定に従う。
他方、同通達では、入国査証に関しては規定していない。3月28日時点では、査証なしの入国や、一部地域を除き、到着査証(インドネシア到着時に取得する査証)の発給は再開されていない。
バリ島、バタム・ビンタン島では観光用の到着査証の発給も
バリ島では3月7日から、ングラ・ライ国際空港で入国する場合、日本を含む特定23カ国からの観光旅行客に対する到着ビザの発給が再開されている(2022年3月10日記事参照)。同措置をさらに進めるため、法務・人権省は3月21日付の通達(2022年IMI-0532.GR.01.01号)で、発給対象国を中国やインドを含めた42カ国に拡大した。また、同日付の通達(2022年IMI-0533.GR.01.01号)では、シンガポールから近いバタム、ビンタン両島でも観光用の到着ビザの発給を開始し、対象となる25カ国を規定した。ルフット・ビンサル・パンジャイタン海洋投資調整担当相は3月14日、今後、同様のビザの発給を、ジャカルタやスラバヤなど他地域でも再開していきたいとの意向を示している(「コンパス」紙3月14日)
なお、インドネシアへの入国手続きについては、最新の情報を在インドネシア日本大使館などのウェブページで確認できる。
(尾崎航)
(インドネシア)
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