2月の米国向け海上コンテナは前年同月比11.5%増、対中依存傾向は継続

(米国、中国、日本)

米州課

2022年03月24日

米国調査会社デカルト・データマインは3月11日、米国向け海上コンテナの輸送量に係る2022年2月分のデータを発表した。2月の米国向け海上コンテナは前年同月比11.5%増の229万3,689TEU(20フィートコンテナ換算)で、アジア上位10カ国・地域からの海上コンテナは15.6%増の168万2,306TEUとなった(添付資料表1参照)。

アジアの国・地域別で、米国向け海上コンテナの輸送量をみると、上位から中国、韓国、ベトナム、台湾、インドの順となった。中国を出港地とする海上コンテナは、前年同月比15.1%増の105万1,561TEUで、米国向け全体に占める割合は45.8%(前年同月差1.46ポイント増)となっている。このデータから、少なくとも海上コンテナに限っていえば、前月(2022年2月25日記事参照)と同様に、貿易面における米国の対中依存が継続しているといえる。また、韓国発の海上コンテナは、前年同月と比べて15.8%増加(15万6,582TEU)しており、米国向け全体に占める割合も6.6%から6.8%に微増した。ベトナムは前年同月比16.2%増の13万3,218TEU、インドはアジア上位10カ国・地域で最大の伸びとなる51.3%増の7万352TEU、日本は26.2%増の2万8,316TEUとなった。

中国からの海上コンテナの内訳をHS上位2桁でみると(添付資料表2参照)、家具、寝具(HS94類)が前年同月比4.6%増の22万611TEUで、前年同月と同様に、海上コンテナを通じて最も輸出量が多い品目となった。また、プラスチック(HS39類)が19.3%増(寄与度:1.7ポイント)、玩具、遊具用具(HS95類)が19.0%増(1.5ポイント)、履物(HS64類)が46.0%増(1.2ポイント)と増加に寄与した。

日本からは自動車・同部品や電気機器が増加に寄与

日本からの海上コンテナについて、上位2品目の順位は変わらず、自動車・同部品(HS87類)が前年同月比37.7%増の6,619TEU(寄与度:8.1ポイント)、一般機械(HS84)は10.8%増の5,584TEU(2.4ポイント)となった。また、電気機器(HS85類)が61.8%増(4.8ポイント)、ゴム(HS40類)が46.1%増(3.7ポイント)と増加に寄与した。

(片岡一生)

(米国、中国、日本)

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