2022年1月の輸出額は前年同月比41.4%増

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年03月01日

バングラデシュ輸出振興庁が2月に発表した輸出統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2022年1月単月の輸出額は48億5,037万ドルと、前年同月比41.1%増になった。2021年7月から2022年1月までの輸出額は295億4,892万ドルで、前年同期比30.3%増と3割増加した。輸出の81.2%を占める衣料品の輸出額は、30.3%増の239億8,528万ドルと堅調だった。そのうちニットは32.9%増の132億7,404万ドル、布帛(ふはく)は27.2%増の107億1,124万ドルだった。

クミッラ輸出加工区(EPZ)で操業するキャットガーメント(本社:東京都)の桑江央最高執行責任者(COO)は「特に欧米向け衣料品輸出が好調で、チッタゴン港からヨーロッパまで直行の船便開始が追い風となるニュースも聞いている。新型コロナウイルスの影響で物流が乱れているため、今後このペースで輸出が増加を続けた場合、物流面、特にチッタゴン港での通関や貨物処理など対応の行方を懸念している。また、2026年(目標の)、バングラデシュの後発開発途上国(LDC)卒業後は、特恵関税(GSP)の措置が適用されなくなるため、この点は既に長期的懸念材料として浮上している」と話す。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 4e4602e880110ded