政府、新たな変異株「オミクロン」対策として入国規制を追加・変更

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年12月06日

バングラデシュ民間航空局は12月2日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」対策として、追加の水際措置を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。今般の措置により、以下のとおり1.と2.の措置が追加された。また、出発48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書が必要になった点(以下の3.)は、日本からの入国に際しても留意する必要がある。

  1. 12月4日以降、過去14日以内にボツワナ、エスワティニ、ガーナ、レソト、ナミビア、南アフリカ共和国、ジンバブエを出発、経由、訪問した全ての入国者は、費用自己負担で、政府指定のホテルにおいて14日間の施設隔離を行わなければならない。また、隔離7日目と14日目に、PCR検査を受け、7日目の検査で陽性反応が出た場合は、感染対策のためさらに厳格な隔離措置が講じられる。一方、14日目のPCR検査で陰性が確認できた者は、隔離措置が終了となる。
  2. 1.の7カ国からの入国者は、搭乗手続きの際にホテル予約の証明書を提示しなければならない。また、航空会社はバングラデシュの保健当局に対し、搭乗者の旅券情報、バングラデシュ滞在中の住所および連絡先を提供する必要がある。
  3. 12歳未満の子供を除く、全てのバングラデシュへの入国者は、出発48時間以内に実施したRT-PCR検査の陰性証明書を持参しなければならない。
  4. 上記1.2.は追加措置で、従来の入国規制(2021年10月26日記事参照、上記3.の変更点を除く)は引き続き有効となる。

バングラデシュ国内においては、いまだオミクロン変異株の検出は確認されていない(12月4日時点)ものの、保健サービス総局(DGHS)によるオミクロン変異株を受けた感染対策ガイドラインの追加や、インド国境との検疫強化も報じられている。直近1週間(11月27日~12月3日)の新型コロナウイルスの新規感染者数は1日当たり平均で235人と、大きな変化はみられない状況だ。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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