2月の自動車生産台数は前年同月比0.3%増
(タイ)
バンコク発
2022年03月29日
タイ工業連盟(FTI)は3月23日、2022年2月の自動車生産台数が前年同月比0.3%増の15万5,660台だったと発表。前月比では2.6%増加した(添付資料表参照)。全体の47.1%を占める国内販売向けが前年同月比9.7%増の7万3,360台、52.9%を占める輸出向けが6.8%減の8万2,300台だった。部門別では、乗用車が28.6%減の4万1,898台、ピックアップトラックなどの商用車が17.9%増の11万3,762台となった。乗用車の生産減少の背景には、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による、さらなる部品および半導体不足の悪化懸念がある。
生産台数の2022年1~2月累計では、前年比1.4%増の30万7,407台だった。輸出向けが8.3%減の15万9,612台、国内販売向けが14.4%増の14万7,795台となった。部門別では、乗用車が22.4%減の8万7,133台、商用車が15.3%増の22万274台だった。
2022年2月の国内販売台数は、前年同月比26.3%増の7万4,489台となり、前月比では7.3%増だった。1~2月累計では前年同期比26.1%増の14万3,944台となった。
3月23日から開催されている「バンコク国際モーターショー」により、電気自動車を含む自動車の販売台数の増加が期待されている。
2022年2月の輸出台数は、前年同月比横ばいの7万9,451台だった。前月比では13.8%減少した。完成車の輸出額は5.7%増の約455億バーツ(約1,639億円、1バーツ=約3.6円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は5.3%増の約715億バーツだった。
1~2月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年比2.8%減の14万9,284台で、輸出額は4.5%増の約883億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は5.9%増の約1,375億バーツだった。
バンコク国際モーターショーの様子(ジェトロ撮影)
MGの新型EV(ジェトロ撮影)
日産のブース(ジェトロ撮影)
長城汽車のブース(ジェトロ撮影)
(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)
(タイ)
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