チェンナイ近郊で、日本工業団地への日系企業進出が進む

(インド)

チェンナイ発

2022年03月24日

ジェトロは2022年3月、「Industrial Map of GREATER CHENNAI」を改訂した。前回2020年3月に改訂した地図と今回改訂した地図を比較すると、新規日系企業の進出とインフラ整備の進展がみられる。下記、ここ2年の変化について紹介する。

タミル・ナドゥ(TN)州チェンナイ近郊には、日系企業が運営に携わる民間工業団地が複数存在する。そのうち、オリジンズ・チェンナイでは、ヤンマー・エンジン・マニュファクチャリング・インディアとウスイ・スシラ・インターナショナルが操業を開始し、トラック・デザイン・インディアが工事を開始した。また、ワンハブ・チェンナイでは、ダイセル・セーフティー・システムズ・インディアが工事を開始した。

TN州に隣接するアンドラ・プラデシュ州のスリ・シティでは、THK・インディア、ダイキ・アルミニウム・インダストリー・インディア、パナソニック・ライフ・ソリューションズ・インディア、ミヤマ・エレクトリック・インディアの4社が操業を開始し、ダイキン・エアコンディショニング・インディアが工事を開始した。

一方、インフラ面では、アウター・リング・ロードが2021年2月に全線開通し、カトゥパリ港およびカマラジャ(エンノール)港へのアクセスが改善した。その外周を走るペリフェラル・リング・ロードが一部開通しているが、未開通区間のうち特に上記2港へつながる区間の早期開通が期待される。

また、チェンナイ市街地では、チェンナイメトロの建設が進んでいる。現在、延伸区間も含めて第1フェーズの2線が運行している(2021年2月24日記事参照)。第2フェーズとして3線が建設中で、TN州政府は、2025年6月の一部開通、2026年12月までの全線開通を見込んでいる。

(浜崎翔太)

(インド)

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