ドゥケ・コロンビア大統領、ウクライナの主権支持表明、NATO事務総長と会談

(コロンビア、ウクライナ)

ボゴタ発

2022年02月21日

コロンビアのイバン・ドゥケ大統領は2月14日、訪問先のブリュッセルでイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長と会談し、緊張が高まるウクライナ情勢や、コロンビアの隣国ベネズエラの情勢などについて意見を交わした。

会談でドゥケ大統領は、ウクライナがNATOに加盟する自由と主権を支持すると表明し、領土保全の安全性を脅かす行動があった場合、国際社会と協調して行動すると述べた。一方、緊張緩和のために対話を進める必要性についても触れ、ウクライナ国境付近での軍事力増強について懸念を表明した。

ストルテンベルグ事務総長は、NATOとコロンビアの協力関係は双方にとって有益であり、NATOは今後もコロンビアの軍や関係機関の発展を支援し、コロンビアが中南米地域の模範となることを保証すると述べた。また、ロシアと中国が2国間関係を強化していること、ロシアと中国によるベネズエラへの支援についても意見交換を行ったことを明らかにし、全ての当事者が地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすべきであることに合意したと述べた。

コロンビアは2017年、中南米で初めてNATOのグローバルパートナーとなった。以降、NATOの地雷除去訓練に専門家を派遣したり、麻薬対策や反乱鎮圧の経験を共有したりするなど、NATOのミッションに積極的に参加している。

(茗荷谷奏)

(コロンビア、ウクライナ)

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