ウクライナ情勢、イタリアはウクライナの領土保全と主権を支持

(イタリア)

ミラノ発

2022年02月18日

イタリア政府は2月15日、マリオ・ドラギ首相がウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談を行い、昨今のウクライナ情勢の緊迫について意見を交わしたことを発表した。会談の中でドラギ首相は、イタリア政府としてウクライナの領土保全および主権を固く支持することを確認。また、ロシアとの対話チャンネルは維持しつつも、持続性のある解決に向けて、協調した取り組みを強化していくことの重要性も共有されたとしている。

また、ドラギ首相は2月11日にも、米国のジョー・バイデン大統領や英国のボリス・ジョンソン首相、その他EUやカナダなどの各国首脳が集うオンライン会議に参加した。政府発表によると、ドラギ首相は実りある対話を望みつつも、厳重な制裁の可能性を支持したことを明らかにしている。

そのほか、ルイジ・ディ・マイオ外務・国際協力相も、情勢緊迫を受けて、ロシアおよびウクライナ側に働き掛けを行っている。2月10日には、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と電話会談を実施。同省の発表によると、ディ・マイオ外務・国際協力相は、あらためてウクライナの主権・領土保全への支援を示しつつも、ノルマンディー・フォーマット(注)および進行中の交渉について支持することを表明した。加えてロシア側に対し、ウクライナに対する攻撃的な行動は重大な結果を招き得ることも強調したとしている。

ディ・マイオ外務・国際協力相はその後、2月15日にはウクライナのキエフを訪問。ドミトロ・クレバ外相と会談し、イタリアはEUおよびNATO加盟国と連携して、ウクライナの領土保全や主権を支持すること、またイタリアとして、あらゆる交渉の努力を支援していくことを明らかにした。

なお、「イル・ソーレ・24オーレ」紙(2月17日)によると、ドラギ首相は近日中にロシアのモスクワを訪問する見込みだという。同紙は、電話会談においてゼレンスキー大統領がドラギ首相に対し「ロシアの(ウラジーミル・)プーチン大統領と対話することが可能か、およびイタリアが協力できる可能性について尋ねた」ところ、「もちろん容易ではないものの、目標はゼレンスキー大統領とプーチン大統領がテーブルにつくことだ」とのドラギ首相の考えを伝えている。同様の要望は、他のEU首脳にも向けられたとしている。

(注)ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナによる協議の枠組み。

(山崎杏奈)

(イタリア)

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