2021年に日越間の貿易額が初の400億ドル台に

(ベトナム)

ホーチミン発

2022年02月02日

ベトナム税関オンラインニュースは1月26日、2021年のベトナム・日本の貿易額が約427億ドルと、初めて400億ドル台に到達したことを報じた。

2021年のベトナムから日本向けの輸出総額は、約201億3,000万ドル(前年比4.4%増)。うち、輸出額が10億ドル以上の品目は、縫製品(32億3,000万ドル)、機械設備・同部品(25億6,000万ドル)、輸送機器・同部品(24億7,000万ドル)、木材・木製品(14億4,000万ドル)、水産物(13億3,000万ドル)の5品目だった。

また、多くの品目において、輸出額が前年比で大きく増加した。主な品目として、鉄鋼製品(前年比2.5倍)、プラスチック製品(81.6%増)、原油(71.8%増)、ガラス・ガラス製品(73.3%増)、化学品(41.8%増)、その他金属・金属製品(35.7%増)、カメラ・ビデオカメラ・付属品(32.8%増)、肥料(705.4%増)などが挙げられる。

一方、2021年のベトナムの日本からの輸入総額は、約226億5,000万ドル(前年比11.3%増)だった。うち、輸入額が10億ドル以上の品目は、コンピュータ・電子製品・部品(62億2,000万ドル)、機械・機器・工具・スペアパーツ(44億5,000万ドル)、鉄鋼(17億3,000万ドル)、鉄鋼スクラップ(10億ドル超)の4品目。

ベトナム・日本の貿易額は増加したが、ベトナムから見た場合、2021年の対日貿易は、25億2,000万ドルの赤字(前年比2.4倍)になった。なお現在、日本はベトナムにとって中国、米国、韓国に次ぐ4番目の貿易相手国だ。

(参考1)ベトナムの2021年の貿易の動向については2022年2月1日記事参照。

(参考2)日本の財務省貿易統計(2022年1月28日公表)によれば、2021年のベトナム・日本の貿易額(輸出額+輸入額)は、約4兆6,187億円であり、前年比で約10.5%増。日本から見た場合、ベトナムとの貿易額は、国・地域別で第8位であり、前年の第7位から一つ順位を下げた。

(比良井慎司)

(ベトナム)

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