2021年の貿易、輸出入額が過去最高を更新

ベトナム税関総局によると、2021年の輸出は3,363億1,065万ドル（前年比19.0％増）、輸入は3,322億3,493万ドル（26.5％増）だった。新型コロナウイルス対策により、工場の稼働率が低下した期間もあったが、前年に続いて輸出額、輸入額ともに過去最高を更新した。

貿易収支は40億7,572万ドルの黒字だった。6年連続の黒字となった一方、黒字幅は過去最高を記録した前年の199億3,825万ドルから大幅に減少した。これは、2021年4月から8月にかけて単月で赤字が続いたことが影響した。

主要国・地域別にみると、対米国は、輸出が962億9,301万ドル（前年比24.9％増）で1位、輸入は152億7,048万ドル（11.4%増）で5位だった（添付資料表1参照）。米国向けの最大の輸出品目は機械設備・同部品で、178億2,247万ドル（45.9％増）。次いで縫製品、コンピュータ電子製品・同部品、電話機・同部品、木材・木製品と続く。いずれも、前年比1～2割ほど増加した。貿易収支は810億2,253万ドルの黒字（27.9％増）となった。

対中国は、輸出が560億994万ドル（前年比14.5％増）で2位、輸入は1,098億7,458万ドル（30.5％増）で1位だった。中国向けの最大の輸出品目は電話機・同部品で151億8,261万ドル（23.0％増）、最大の輸入品目は機械設備・同部品で249億2,098万ドル（46.4％増）。貿易収支は538億6,464万ドルの赤字（52.7％増）となった。

対韓国は、輸出が219億4,510万ドル（前年比14.9％増）で3位、輸入が561億5,522万ドル（19.7％増）で2位。貿易収支は342億1,012万ドルの赤字（23.0％増）だった。

対日本は、輸出が201億2,857万ドル（前年比4.4％増）で4位、輸入が226億4,888万ドル（11.3％増）で3位。貿易収支は25億2,031万ドルの赤字（2.4倍）だった。

主要品目別にみると、輸出では、1位が電話機・同部品、2位がコンピュータ電子製品・同部品、3位が機械設備・同部品となった（添付資料表2参照）。

輸入では、1位がコンピュータ電子製品・同部品、2位が機械設備・同部品、3位が電話機・同部品だった（添付資料表3参照）。

（福井喬晴）