冬季オリンピック効果で、ウインタースポーツ参加人数は3億人超に、関連用品の売り上げも好調

(中国)

上海発

2022年02月25日

中国国家体育総局は2月17日の記者会見で、北京冬季オリンピックを機に3億4,600万人がウインタースポーツに参加したとの調査結果を踏まえ、「ウインタースポーツの参加人数3億人」の目標を達成したと発表した。

この調査は、北京市が2022年の冬季オリンピック開催地に選出された2015年から2021年10月までの期間、国家体育総局が国家統計局に委託して、全国民のウインタースポーツへの参加状況を調査したもの。

ウインタースポーツへの参加人数を地域別にみると、東部地域が1億4,300万人で最も多く、次いで西部(8,400万人)、中部(6,800万人)、東北(5,100万人)の順となった。ウインタースポーツの参加目的としては、「娯楽・レジャー」が70.4%と最も高く、その次に「体力増強」(15.8%)、「趣味・愛好」(11.5%)の順となった(「新華社」2022年1月12日)。

上海市でも、ウインタースポーツが普及し始めた。上海市ウインタースポーツ協会会長の厳家棟氏は「ウインタースポーツの普及により、2017年の上海市のウインタースポーツの参加人数は延べ60万人超だったのに対し、2021年には延べ280万人を超えた」と紹介した(「人民日報」2022年2月14日)。

スポーツ用品チェーンのデカトロン上海店は、春節期間中のウインタースポーツ用品の販売額が前年同期比で倍増し、上海店でのスキー関連用品の販売実績は全国の同社店舗のトップ5に入った。中でも、スキーヘルメット、ゴーグル、レーシングスーツ、手袋などの販売が好調だった(「新民晩報」2022年2月16日)。

ウインタースポーツ市場の活性化に対応するかたちで、3月1日に改定される「越境EC小売輸入商品リスト(2019年版)」(2022年2月22日記事参照)に、スキー関連用品3品目が追加される。

(王艶)

(中国)

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