2月18日から新型コロナ関連規制を緩和、在宅勤務も推奨に変更

(ベルギー)

ブリュッセル発

2022年02月16日

ベルギー連邦政府は2月11日、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染拡大のピークが過ぎ、過去2週間の1日当たりの平均新規感染者数が減少しているとして、18日からベルギー独自の評価基準である「コロナバロメーター」を最も厳しい赤からオレンジに変更し、各種規制の緩和をすると発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

「コロナバロメーター」は、医療機関にかかる負荷レベルに応じて、感染状況を黄、オレンジ、赤の3段階で示す基準で、連邦政府が1月28日から導入(プレスリリース)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしていた。政府によると、バロメーターは各種対策の指標となるとともに、事業者や消費者に対するコミュニケーションツールとしての役割を持ち、一連の新型コロナウイルス感染対策規制の影響を受ける産業(イベント、ホテル・外食、レジャー)に関して、段階ごとに実施する具体的な規制措置を一覧として明示している。

外食産業に係る規制を撤廃

2月18日から適用される規制緩和の主な内容は次のとおり。

  1. レストランやカフェなどの営業時間制限(これまで午前0時閉店)と、1テーブル当たりの人数制限(これまで6人まで)の撤廃。
  2. テレワークを義務から推奨に緩和。ベルギーでは2021年11月20日から、一部の職種を除き週4回のテレワークを義務付けていた。
  3. 屋内外のあらゆる種類のイベントの開催は、イベントの種類や規模に応じた規制措置の下で可能とする。
  4. ベルギー入国に際して、従来の国別のリスク分類を廃止。出発国・地域の感染状況にかかわらず、ベルギー非居住者は入国する際に、有効なワクチン接種証明書、陰性証明書、回復証明書のいずれかの提示を義務付ける。これらの証明書の有効期間については、2月1日に適用開始されたEU理事会(閣僚理事会)の域内移動に関する新たな勧告(2022年1月26日記事参照)に従い、ワクチン接種証明書は初期接種(2回接種型の場合は2回目、1回接種型の場合は1回目)の完了後270日間、ブースター接種後は無期限で有効となる。陰性証明書はPCR検査の場合は到着前72時間以内、迅速抗原検査の場合は到着前24時間以内のものが有効となる。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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