2021年の対日貿易、輸出入額ともに増加

(カンボジア)

プノンペン発

2022年02月03日

貿易統計データベースのグローバル・トレード・アトラスによると、2021年のカンボジアの対日貿易総額は前年比10.3%増の23億2,399万ドルだった。輸出額は同7.7%増の17億4,582万ドル、輸入額は19.0%増の5億7,818万ドルと、輸出入ともに増加した。

品目別でみると、最大の対日輸出品目である縫製品は11億533万ドル(前年比6.0%増)で、対日輸出額全体の63.3%を占めた。履物は1億9,126万ドル(同8.3%増)、革製品が1億5,135万ドル(同8.7%増)、電気機器および部品が1億4,711万ドル(同19.8%増)と続く(添付資料表1参照)。

対日輸入の状況では、上位2品目の肉類(1億4,580万ドル、前年比88.9%増)、車両および部品(9,928万ドル、同20.2%増)がともに高い伸びとなった(添付資料表2参照)。3位の機械類および部品(9,725万ドル、同11.5%減)、4位の電気機器および部品(4,747万ドル、同16.1%減)は減少した。

カンボジアの対日貿易は2020年5月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるさまざまな業界の受注減少や、コンテナ不足による物流の滞りなどから、輸出入ともに前年と比べ下回っていたが、2021年に入り回復した。特に、カンボジアから日本への輸出の8割以上を占める縫製品、履物、革製品、日本からカンボジアへの輸出の4割以上を占める肉類、車両および部品の需要が回復したことが貿易額増加に寄与した。

(井上良太)

(カンボジア)

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