チリ、ロシアのウクライナ軍事侵攻に非難声明を発表
(チリ、ウクライナ、ロシア)
サンティアゴ発
2022年02月25日
チリ外務省は2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の開始を非難する声明を発表した。内容は次のとおり。
- チリは、国連憲章第2条に定められている「国際紛争の平和的解決」を訴える国際社会からの再三の対話呼びかけにロシアが応じず、ウクライナへの侵攻を開始したことを非難する。
- チリは、ロシアに対してウクライナ領土からの軍撤退を求めるとともに、ジュネーブ諸条約とその追加議定書に基づき、ウクライナの領土と主権が尊重されることを求める。無実の人々の命が失われ、物的損害が生じる事態の回避を求める。
- チリは、国際社会の平和と安全を脅かすこの紛争のさらなる拡大を防ぐため、対話と交渉による解決が図られることを望む。
チリ外務省はウクライナ国内に在外公館を持たないものの、隣国ポーランドにあるチリ領事館や、チリの友好国が所有する在ウクライナ大使館などとの協力の下、現地のチリ人らの安否確認を進めていると発表した。カロリナ・バルディビア外相は、ロシアとウクライナの紛争がチリ経済に与える影響について、チリは同2カ国との貿易関係はそれほど深くないが、主に石油などの化石燃料と小麦の価格上昇を挙げている。
(岡戸美澪)
(チリ、ウクライナ、ロシア)
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