ルワンダとウガンダの陸路国境が再開

(ルワンダ、ウガンダ)

ナイロビ発

2022年02月01日

ルワンダ政府は1月28日、ウガンダとの国境ポストであるガトゥナ/カトゥナ・チェックポイントを約3年ぶりに再開することを発表した。国境ポストの再開は1月31日とされる。同発表は、ウガンダのムセベニ大統領の息子でウガンダ人民防衛軍(UPDF)に所属するムフージ・カイネルガバ氏が、ルワンダのカガメ大統領を訪問した際に決定した。カイネルガバ氏は、長期政権となったムセベニ大統領の後継者と目されている。

ルワンダとウガンダの陸路国境は、ルワンダのカガメ大統領が、2019年2月28日に起こったウガンダでのルワンダ人逮捕を不当として、貨物と旅客の輸送を一時停止するなどの措置を講じて以来、約3年にわたり閉ざされていた。周辺国が仲介を試みたものの、陸路による貨物輸送は再開されていなかった。ルワンダは、ウガンダ政府がルワンダに対する反逆勢力を支援したと主張し、反対にウガンダは、ルワンダ政府が諜報(ちょうほう)を繰り返していたと主張していた。

ルワンダのカガメ大統領は1980年代、難民として生活していたウガンダにおいてアミン前大統領の失脚に加担し、ウガンダのムセベニ政権下では軍事諜報担当高級将校、軍事諜報部門統括を歴任した経歴を持つ。

内陸国であるルワンダにとって、陸路国境は生命線で、経済連携の改善にも期待が高まる。

(久保唯香)

(ルワンダ、ウガンダ)

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