通信事業会社エアテル・アフリカ、上場2年半でロンドン証取のFTSE100種入り

(アフリカ、英国)

中東アフリカ課

2022年02月18日

電気通信事業会社エアテル・アフリカ(Airtel Africa外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は、1月31日付でロンドン証券取引所(LSE)に上場している銘柄のうち時価総額の最も高い100社で構成されるFTSE100種に加わったと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

エアテル・アフリカは、インドの通信事業会社バーティ・エアテル(Bharti Airtel)の子会社で、2010年に設立された。ナイジェリアやフランス語圏諸国を中心にアフリカ14カ国で、モバイル通信やモバイルマネーの事業を展開し、1億2,200万人の顧客を抱えている。2019年6月にLSEに上場し、わずか2年半で時価総額上位100社入りした。2021年は第3四半期(7~9月)までで前年同期の28億5,000万ドルを上回る34億9,000万ドルの収益を記録し、事業を展開する全ての地域で2桁成長を遂げていた。EBITDA(注)は今年、17億ドル(前年同期12億9,000万ドル)だった。同社の時価総額は、今回の発表前日の1月26日の終値で75億ドル超、企業価値は107億ドル。

同社の最高経営責任者(CEO)のセグン・オグンサンヤ氏は「2019年6月のLSEへの上場以降、当社は顧客基盤や財務KPI(重要業績評価指標)で大きな成長を遂げてきた」とした上で、「今後もデジタルデバイドの解消に努め、金融包摂を拡大し、顧客のニーズに応えながら、さらに成長していきたい」とコメントし、これまでと同様に積極的な投資と成長戦略を実行していくとした。

(注)税引き前利益に特別損益、支払利息、減価償却費を加えて算出される利益のこと。

(梶原大夢)

(アフリカ、英国)

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