中央準備銀行、引き続き政策金利の引き上げを実施、3.50%に

(ペルー)

リマ発

2022年02月14日

ペルー中央準備銀行(BCR)は2月10日の金融政策決定会合で、前回に引き続き(2022年1月12日記事参照)政策金利の引き上げを行い3.00%から3.50%にすると発表した。BCRは、今回の引き上げについては以下の要因などを挙げている。

(1)国際的な食料や原油価格の高騰と為替相場の下落などにより1月の消費者物価上昇率(インフレ率)が前年同月比5.68%となり、一時的に年間のインフレ目標値(1~3%)を上回った。食料とエネルギーコストを除く1月のインフレ率も、3.08%と目標値を上回っている。

(2)インフレ率が目標値(1~3%)内に収まるのは、原油や食料価格の高騰と為替相場の下落がしばらく継続することや経済活動が本来の水準を下回るだろうことを考慮すると、2022年の第4四半期(10~12月)になる見通し。

(3)2022年の年間インフレ率見通しが3.68%から3.73%に上昇し、目標値の上限を上回っている。

(4)新型コロナウイルスの感染再拡大や、消費財やサービスの国際供給力の低下、先進国における財政刺激策などの効果に対する不透明感などにより、世界的に経済活動が鈍化したものの、回復基調にある。

BCR理事会では、現時点では引き続き不安定な金融市場をこの先数カ月下支えしていくとしている。次回のBCR金融政策決定会合は3月10日を予定している。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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