西部地域では自然環境を生かした製品を製造、自動車・建設機械製造に新しい動きも

(ウズベキスタン、日本)

欧州ロシアCIS課

2022年02月10日

カラカルパクスタン共和国PDFファイル(363KB)ホレズム州PDFファイル(336KB)は、ウズベキスタン西部にある。この地域は首都タシケントからは1,000キロ以上離れており、カザフスタン、トルクメニスタンと国境を接している。カラカルパクスタン共和国はテュルク系民族カラカルパク族の国で、独自の言語、文化、憲法や国旗も有しているが、外交などはウズベキスタン共和国憲法の中で調整する国家内国家だ。ジェトロとウズベキスタン投資貿易省は2月3日に投資ウェビナーを開催し、この地域の魅力を紹介した。

ジェトロ・タシケント事務所の高橋淳所長は、カラカルパクスタン共和国について、a.面積はウズベキスタン全土の4割を占め、独自の言語・文化を持つ、b.名目域内総生産(GRP)の内訳はサービスが33%、農業が30%、鉱工業が28%、建設が9%、c.観光資源としてアラル海、遺跡群があり、農業はメロンや稲作が有名、d.独特な商材として医薬品原料の甘草、ニクジュヨウ、養殖エビなどのエサとなる節足・甲殻類アルテミアがある、e.天然ガス採掘、化学産業なども盛ん、と述べた。

髙橋所長によれば、a.外資系企業は168社(2021年4月時点)で、ポリエチレンなどを製造するウズ・コル・ケミカル(韓国との合弁)、天然ガス探査のナチュラル・ガス・ストリーム(ロシア)があり、b. 外国投資案件ではサウジアラビアの100メガワット風力発電所、ロシアの鉄鉱床開発プロジェクト、甘草やアルテミアの加工、繊維などがある。

カラカルパクスタン共和国のアリベック・カマロフ投資・貿易・担当副大臣は、a.2021年の国内外からの投資受け入れ額は72億5,180万ドル、b.大きく伸びているのは繊維産業で輸出企業は12社ある、と補足した。

高橋所長は、ホレズム州について、a.GRPの49%は農業、32%がサービス、b.外国やウズベキスタン中央・東部への長距離輸送業が盛ん、c.観光では世界遺産ヒワが有名、d.農業で特徴的なのはメロンで、韓国企業と冷凍カットメロン工場を建設した、と説明した。

自動車・建設機械の組み立て産業について同所長は、a.2021年から大型・重量部品の現地生産を開始、b.小型商用車を年間7万台組み立てるウズオート・ホレズム工場では2021年5月に大型部品製造のためのプレス部門が稼働、c.中国との合弁で建設機械組み立てのウズXCMGではコンプリートノックダウン(CKD)を開始した、と述べた。

ホレズム州のシャフカト・トゥルヤガノフ副知事は、同州への投資状況について、a.現在、州内にはトルコ、ロシア、トルクメニスタンなど203の合弁事業がある、b.2017年1月にはハザラスプ自由経済区(FEZ)を設立し、今日までに15件、総額4,960万ドルのプロジェクトが進行中と語った。

ウェビナーの最後には、ウズベキスタン投資貿易省のオリムジョン・ジュマバエフ日本課長があいさつし、a.2017年から国を挙げて投資環境の整備に努めており、このところ日本からの民間投資事例もみられるようになった、b.日本の投資家支援に全力を注ぐ、と述べた。

写真 (左上)カラカルパクスタン共和国のアリベック・カマロフ投資・貿易・担当副大臣、(右上)ホレズム州のシャフカト・トゥルヤガノフ副知事、(左下)投資貿易省のオリムジョン・ジュマバエフ日本課長、(右下)ジェトロ・タシケント事務所の高橋淳所長(ジェトロ撮影)

(左上)カラカルパクスタン共和国のアリベック・カマロフ投資・貿易・担当副大臣、(右上)ホレズム州のシャフカト・トゥルヤガノフ副知事、(左下)投資貿易省のオリムジョン・ジュマバエフ日本課長、(右下)ジェトロ・タシケント事務所の高橋淳所長(ジェトロ撮影)

(今津恵保)

(ウズベキスタン、日本)

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