科学技術情報通信部、2022年の量子・半導体研究開発に約86億円を計上

(韓国)

ソウル発

2022年01月27日

韓国科学技術情報通信部は1月12日、2022年の情報通信技術関連の研究開発事業の実施計画、および12事業の実施を決定した。2022年度の事業規模は904億ウォン(約85億8,800万円、1ウォン=約0.095円)と、2021年の467億ウォンから2倍近く増加した。

主な事業は以下のとおり(12事業のリストは添付資料表参照)。

1.量子コンピューティング分野

(1)50量子ビットの量子コンピュータを開発する。

(2)大学間の開放型量子融合教育コースのカリキュラム開発を通じて、博士級の量子技術専門人材の育成を行う量子情報科学融合専門人材育成センターを運営する。

(3)米国との共同研究のための量子技術協力センターを設置する(注)。

2.超高性能コンピューティング分野

(1)高性能CPU開発に向けたサーバープロセッサーのプロトタイプチップを製作・検証する。

(2)超高性能コンピューティングを活用したデータ・シミュレーションを基盤とする大型・集団研究支援を通じて、科学の難題解決および革新技術創出を行う。

3.半導体分野

(1)メモリーとプロセッサーを統合したPIM(Process in Memory)開発に着手する。

(2)次世代の化合物半導体エピ素材および素子の工程技術の開発を支援する。

4.超伝導分野

(1)医療・国防・電力・エネルギー・交通などさまざまな産業のゲームチェンジャーとして注目を集めている無絶縁高温超伝導技術に対応するマグネットの技術開発を支援する。

(注)2021年5月の韓米首脳会談での合意事項。

(当間正明)

(韓国)

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