非常事態宣言を3月末まで延長、テスト・アンド・ゴー新規受け付けを再開

(タイ)

バンコク発

2022年01月31日

タイ政府は1月24日の閣議において、2005年非常事態令に基づく措置の適用を2月1日から2カ月延長外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますすることを承認。25日の官報で公表した。今般の措置に基づき、これまで非常事態令に基づいて発令した措置や布告の効力を2022年3月31日まで延長する。2020年3月の発令以来、16回目の延長措置となる。

公示内容によると、政府は延長の理由として、(1)新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染スピードが速く感染しやすいため、国内での深刻さが増していること、(2)政府が示したワクチン接種計画は進んでいるものの、オミクロン型変異株に有効とされる3回目の接種(ブースター接種)割合が低いことが、タイの医療体制や国民の健康・人命のリスクとなりえること、(3)近隣国における政情不安や経済の未回復などの要因から、国境付近での不法入国者の増加が懸念されること、などを挙げている。その上で、引き続き新型コロナウイルス感染拡大の予防およびコントロールが必要なことから、本措置の延長を判断した。

他方、タイ政府は1月27日、ワクチン接種済み外国人について、強制隔離なしで入国が可能なテスト・アンド・ゴーの新規申請の受け付けを2月1日から再開外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますすると発表した(2021年11月2日記事参照)。同制度は、2021年11月から開始されたが、オミクロン型変異株の感染拡大にともない、同年12月以降、新規申請の受け付けを一時中断していた。

同制度下での入国は、タイランドパスシステム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます経由で申請可能(最低でも出発7日前の登録を奨励)となる。なお、全ての国・地域において利用可能なスキームとなる。

本スキームの利用条件は以下のとおり。

  • ワクチンを2回接種完了した者
  • 最低5万ドル以上の治療補償がある医療保険に加入している者
  • 医療機関と提携していることを示すSHAエクストラプラス、または指定隔離ホテルである代替施設(AQ)の全額支払い済み予約確認書(1日目および5日目)
  • 入国時および到着後5日目におけるPCR検査の実施

詳細については、タイ外務省のHP(Thailand Pass FAQs外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)もしくは在タイ日本大使館HP(在タイ日本大使館)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照のこと。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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