ジェトロ、BCG経済・カーボンニュートラル推進の覚書を関係機関と締結

(タイ、日本)

バンコク発

2022年01月14日

ジェトロは1月13日、タイ首相府でタイ投資委員会(BOI)、東部経済回廊(EEC)事務局と覚書を交換した。署名式には萩生田光一経済産業相、スパッタナポン・パンミーチャウ副首相兼エネルギー相も立ち会った。また同日、タイ自動車研究所(TAI)ともバンコク都内で萩生田大臣、スリヤ・ジュンルンルアンキット工業相立ち合いの下で覚書を交換した。

タイ政府は、バイオ・循環型・グリーン(BCG)経済を国家戦略に据えて推進している。また、カーボンニュートラル達成に向けて、電気自動車の普及をはじめとするさまざまな取り組みも推進しており、上記覚書はタイの政策に合致し、タイへの投資促進にも資すると考えられる。

日系企業の投資を促進(BOI、EEC)

覚書の目的は、日本・タイ間の投資促進に関する協力を実施することにある。覚書の主なポイントは以下のとおり。

  • 投資恩典やその手続きについて、日系企業へ広く情報発信
  • 在タイ日系企業の再投資を促進
  • デジタルや脱炭素など、BCG経済に関する新規投資を促進
  • 強靭(きょうじん)なサプライチェーン構築を促進

次世代自動車協力対話(TAI)

この覚書の目的は、カーボンニュートラルの実現に向けて、各種電動車や自動走行といった次世代自動車分野について、日タイ自動車関係者の相互理解と協力に関する対話の場を提供し、両国の自動車産業発展に貢献することだ。同分野の覚書のポイントは以下のとおり。

  • 次世代自動車に関する情報の共有
  • 基盤技術に関する知識の提供
  • 次世代自動車を担う人材の育成
  • カーボンニュートラル達成に向けた自動車業界として可能な取り組み
写真 BOIとの覚書調印式〔左から、竹谷厚ジェトロ・バンコク事務所長、萩生田経済産業相、スパッタナポン副首相兼エネルギー相、ドゥアンチャイ・アサワチンタチットBOI長官(経済産業省広報室)〕

BOIとの覚書調印式〔左から、竹谷厚ジェトロ・バンコク事務所長、萩生田経済産業相、スパッタナポン副首相兼エネルギー相、ドゥアンチャイ・アサワチンタチットBOI長官(経済産業省広報室)〕

写真 EEC事務局との覚書調印式〔左から、竹谷ジェトロ・バンコク事務所長、萩生田経済産業相、スパッタナポン副首相兼エネルギー大臣、カニット・セーンスパンEEC事務局長(経済産業省広報室)〕

EEC事務局との覚書調印式〔左から、竹谷ジェトロ・バンコク事務所長、萩生田経済産業相、スパッタナポン副首相兼エネルギー大臣、カニット・セーンスパンEEC事務局長(経済産業省広報室)〕

写真 TAIとの覚書調印式〔左から、萩生田経済産業相、竹谷ジェトロ・バンコク事務所長、ピシット・ランサリットTAI所長、スリヤ工業大臣(ジェトロ撮影)〕

TAIとの覚書調印式〔左から、萩生田経済産業相、竹谷ジェトロ・バンコク事務所長、ピシット・ランサリットTAI所長、スリヤ工業大臣(ジェトロ撮影)〕

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ、日本)

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