大連市で日中コネクテッドカー産業セミナーを開催

(中国、日本)

大連発

2022年01月14日

ジェトロは12月24日、中国・大連市で大連市創新創業創投サービスセンターとの共催で「2021 大連日中コネクテッドカー・自動運転セミナー・交流会」を開催した。セミナーには50社以上の企業が来場したほか、約40社がオンライン参加した。

本セミナーでは、大連市コネクテッドカー産業創新連盟(2021年1月27日記事参照)の李春林理事長が講演したほか、日中のコネクテッドカー関連企業9社が各社の取り組みなどを紹介した。

講演の中で、李理事長は、大連市のコネクテッドカー産業分野について、3つの優位性を示した。

  1. 大連市内には東風日産、第一汽車、比亜迪(BYD)などの自動車メーカーや100社以上の自動車関連企業が進出。特に、自動車を構成するあらゆる部品の生産メーカーを擁しており、コネクテッドカー産業の発展に向けて良い条件がそろっている。
  2. 大連市はソフトウエア産業に優位性を有する。大連市内の複数のソフトウエアパークには3,000社以上のソフトウエア企業が集積し、従業員が20万人以上在籍。ソフトウエア関連企業・人材の集積は、コネクテッドカー産業の発展に不可欠な要素だ。
  3. 優れた理工系大学・研究機関を有する。大連市には86の大学と研究機関があり、2000年以降、中国科学院大連化学物理研究所や大連理工大学などが16の研究所を設立した。日本語人材が豊富なことで知られる大連市だが、理工系の大学や研究機関のレベルにも定評がある。

セミナーの開会あいさつで、大連創新創業創投サービスセンターの張毅主任は、大連市のコネクテッドカー産業が大きく成長している点を強調し、より多くの関連企業の大連市進出を呼び掛けた。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(王雪祺)

(中国、日本)

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