韓国政府、太平洋同盟への準加盟を協議

(韓国、コロンビア、メキシコ、チリ、ペルー)

ソウル発

2022年01月28日

韓国産業通商資源部は1月26日、ヨ・ハング通商交渉本部長が太平洋同盟(注1)とオンライン会議を開催し、韓国の準加盟の交渉開始について協議したと発表した。

ヨ本部長は太平洋同盟閣僚に対し「韓国が準加盟国となり、中南米とアジア太平洋地域間の貿易・投資の自由化を一段階高度化し、未来の通商パラダイムに共同で対応していきたい」と提案した。さらに「ポストコロナ時代の新しい通商秩序が形成される過程で、韓国と太平洋同盟が速やかに加盟交渉を開始し、FTA(自由貿易協定)ネットワークを拡大していかなければならない」と強調した。

また、ヨ本部長は、エクアドルのフリオ・ホセ・プラド生産・貿易・水産相とオンライン会議を行った。会議では、エクアドル側から、2016年以降中断している韓国・エクアドル戦略的経済協力協定(SECA)交渉再開(注2)の要請があった。これに対しヨ本部長は、両国間の立場の違いにより交渉が中断されていたことを指摘し、交渉再開に向け今後緊密に協議していくことを提案した。

(注1)太平洋同盟側では、1月26日にコロンビアで首脳会合を開催した(2022年1月28日記事参照)。

(注2)物品関税の譲許格差や、エクアドル側の開発途上国特別待遇の要求に対する立場の違いなどにより、2016年11月の第5回交渉以降中断している。

(当間正明)

(韓国、コロンビア、メキシコ、チリ、ペルー)

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