主要3港の取扱貨物量が増加、グダンスク港では過去最高に

(ポーランド)

ワルシャワ発

2022年01月25日

ポーランド政府は1月17日、2021年のグダンスク、グディニャ、シュチェチン・シフィノウイシチェの3主要港の取扱貨物量の合計が過去最高の1億1,300万トンに達し、前年比で9%増加したと発表した。また、コンテナ取扱貨物量は合計で300万TEU(20フィートコンテナ換算)となった。

各港湾の取扱貨物量をみると、過去10年間に欧州で最も急速に成長していると言われているグダンスク港の総貨物量は5,320万トンで、前年比11%増。これはポーランドの港での取扱貨物量で過去最高の結果となった。グディニャ港の総貨物量は2,670万トンで、前年比8.2%増。同港はバルト海で最大の農業港で、商用船の入港隻数も前年比で15%近く増加した。シュチェチン・シフィノウイシチェ港の総貨物量は3,320万トンで、前年比6.6%増。同港にはポーランドで最もダイナミックに発展しているフェリーターミナルがあり、過去10年間で取扱貨物量は2.4倍になった。

政府は2019年に、港湾の効率的な運営と開発を確実にし、港湾の可能性を最大限に活用するための「2030年までのポーランドの港湾のプログラム」を閣議決定した。同国の港湾への投資はこのプログラムに基づいて進められている。現在、港湾で実施されている最大の投資は水路に関するものになり、ビスワスワラグーンとグダンスク湾を結ぶ水路の建設(2023年に開通予定)に約20億ズロチ(約560億円、1ズロチ=約28円)、シフィノウイシチェとシュチェチンをつなぐ水路の水深を12.5メートルにする採掘工事(2022年上半期に完了予定)に19億3,600万ズロチが国家予算から拠出されている。港湾インフラの拡張と海陸のアクセスに関連するプロジェクトのために、2014年から2020年の間にEU予算からは総額60億ズロチが拠出された。ほかにも、グダンスク港をハンブルク港やロッテルダム港と渡り合う欧州の主要な港にするための「バルティック・ハブ・ターミナル3」(注)と呼ばれるプロジェクトが2021年7月に発表されており、2024年半ばの完成が予定されている。

(注)グダンスク港に3つ目の埠頭(ふとう)と貯蔵ヤードを建設し、コンテナ取扱能力を最大で年間450万TEUまでに増加させるプロジェクト。このプロジェクトにより、ポーランド市場だけでなく、ポーランド以外のビシェグラード諸国(ハンガリー、チェコ、スロバキア)、ベラルーシ、ウクライナを含むバルト海地域全体にサービスを提供できるようになり、政府はポーランドをロジスティクスと輸送のハブにするとしている。

(今西遼香、ニーナ・ルッベ、マルタ・ゴロンカ)

(ポーランド)

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