新型コロナワクチン追加接種を推奨、接種対象年齢を引き下げ

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年01月17日

ブラジルのマルセロ・ケイロガ保健相は1月13日、新型コロナウイルス新規感染者数が急増したことを受け、記者会見を行った。ケイロガ保健相は、第3波とみられる状況に近づきつつあることを認め、ワクチン接種をさらに進めると述べた。

全国保健局審議会(CONASS)の1月13日付データによれば、1日当たりの新規感染者数の推移(7日間移動平均)は6万1,141人。2021年12月中は1日当たりの同平均が1万人以下で推移していたが、2022年1月5日に1万人を超過した。ただ、国内の新規死者数は急増していない。ケイロガ保健相は、政府として集中治療室の病床数を拡大させる用意があること、今も新型コロナワクチン接種が進められていることを踏まえ、「オミクロン株による感染拡大状況を注視する必要がある」と説明した。併せて、南アフリカ共和国での新規感染者数が減少傾向に転じていること、新規感染者数が拡大しているスペインでも死者数は急増していないことなどを踏まえ、冷静に対応していく姿勢をみせた。

同相は現地メディアを通じて、2回目のワクチン接種とブースター接種による対策の必要性を国民に説明した。保健省所管の国立研究機関、オズワルドクルス財団(注1)のデータをみると、1月13日時点で少なくとも1回のワクチン接種を行った人の割合は75.88%。既定の回数の接種が完了した人の割合は68.02%。ブースター接種を行った人の割合は15.02%となっている(注2)。

日系企業が多く所在するサンパウロ市では1月6日付 市行政令第60,989号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにより、以前は少なくとも1回目接種のみでイベントなどに参加することができた2021年9月8日記事参照、今後は最低2回の接種を完了していることが前提となる(注3)。同行政令は、2回目のワクチン接種を後押しするとみられる

また、5歳から11歳の子供に対するワクチン接種も開始する予定。1月13日から、子供向け米国ファイザー製ワクチンが順次到着しており、品質確認を経て国内への配送準備が進められる。

1月7日には、国家衛生監督庁(ANVISA)が、英国アストラゼネカ製新型コロナワクチンの医薬品原料(API)を使用し、国内でワクチン生産することを承認した。オズワルドクルス財団が生産し、2月中に保健省へ納入することを見込んでいる。国内における新型コロナワクチンの安定供給に資する動きとなっている。

(注1)ポルトガル語の名称は「フィオクスル」。

(注2)いずれも人口比。「既定の回数の接種完了」には1回で完了するワクチンも所要回数完了にカウント。

(注3)既定回数が1回とされるヤンセンファーマ製についての記載はない。

(古木勇生)

(ブラジル)

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