新型コロナ対応の水際対策緩和、2月11日からワクチン接種完了者は検査不要に
(英国)
ロンドン発
2022年01月25日
英国政府は1月24日、新型コロナウイルス感染の高リスク以外の国・地域から英国に入国する際の水際対策のさらなる緩和を発表した。ワクチン接種完了者(注1)については、入国後2日目以内の迅速抗原検査の実施義務を撤廃。これにより、ワクチン接種完了者については、入国前の乗客追跡フォーム
の記入のみで英国入国が可能になる。また、接種の未完了者についても、入国8日目以降のPCR検査と自主隔離義務を撤廃。同フォームの記入と渡航前検査
、入国後2日目以内のPCR検査のみが必要になる。いずれの措置も2月11日午前4時(英国時間)から導入する。乗客追跡フォームも簡素化し、記入についても到着前72時間以内から可能とする予定(現在は到着前48時間以内から可能)。
英国政府は、ワクチン接種証明書の発行元として認める対象国・地域をさらに拡大し、中国やメキシコなど16カ国・地域を同じく2月11日午前4時から追加する。
また、英国政府は赤(高リスク国・地域)と赤以外の国・地域という2区分(2021年9月21日記事参照)は継続するものの、将来的には赤の国・地域からの入国時の指定ホテル隔離については、自宅での隔離に置き換えることを検討しているとした。詳細は2022年春に発表予定としている。
なお、英国政府は併せて2月3日以降、12~15歳の子供についても、海外渡航向けにNHS COVIDパス(注2)を使用してワクチンの接種状況や感染歴を証明できるようにするとした。
(注1)ワクチン接種完了者の定義については英国政府ウェブサイト参照。
(注2)ワクチン接種または検査結果に関する証明。
(山田恭之)
(英国)
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