エマニュエル新駐日米国大使、日本に着任

(米国、日本)

米州課

2022年01月25日

米国のラーム・エマニュエル駐日大使は1月23日、日本に着任した。ジョー・バイデン大統領が2021年8月20日にエマニュエル前シカゴ市長を次期駐日大使に指名する人事を発表し、米国連邦議会上院は12月18日に承認していた。

エマニュエル大使は1月24日に着任後初となるビデオメッセージ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公開し、「60年以上にわたり、米日は自由で開かれたインド太平洋で平和と繁栄を促進してきた。私たちの同盟はこの地域の無限の可能性と希望を照らす灯台だ。独裁者や懐疑主義者による強権的な活動は、同盟が推進するルールに基づいた民主主義秩序を常に脅かしている。私は控えめな性格ではない。どんな課題や価値観を損ねる相手にも、米日は決してひるまない。これから3年間の協力が今後30年間の両国の立ち位置を決める。ともに仕事に取り掛かろう」とあいさつした。

エマニュエル大使はシカゴ市長在任中(2011~2019年)、危険にさらされている青少年向けの予防プログラムの拡大や治安維持戦略の改善に取り組み、企業誘致と外国直接投資で7年連続全米首位を獲得するなど、グローバル企業の誘致にも成功した。シカゴ市長に就任する前は、連邦下院議員(2002~2008年)やバラク・オバマ大統領時代の首席補佐官(2008~2010年)などを歴任した。

2021年10月20日、連邦議会上院外交委員会で行われた人事承認に向けた公聴会で、エマニュエル氏は日本との貿易を強化する重要性を主張し、日本は信頼できる戦略的パートナーだと述べた。また、同氏は「米国の戦略は結束による安全保障であり、(インド太平洋)地域における結束は米日同盟の上に築かれている」と語っていた。

(片岡一生)

(米国、日本)

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