沿海北・中央部でのカタクチイワシ第2漁期終了、沿海中央・南部では第1漁期開始

(ペルー)

リマ発

2022年01月18日

ペルー生産省(PRODUCE)は1月14日、2021年11月22日に解禁された(2021年11月18日記事参照)沿海北・中央部におけるペルー産カタクチイワシ(アンチョベータ)の2021年第2漁期(夏漁)の終了を定めた同省省令第00008-2022-PRODUCE号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した。同省令では、官報掲載日翌日の2022年1月15日午前0時をもって第2漁期が終了し、全ての水揚げ作業は漁期終了から24時間以内、加工作業は48時間以内に終えるように定めている。

PRODUCEとペルー海洋研究所(IMARPE)が1月6日に発表した第2漁期の報告書によると、1月3日時点での同漁期の漁獲量は漁獲枠の96.95%を占める198万4,574トンに達していた。主な水揚げ港は、北部アンカッシュ州のチンボーテ港(全漁獲量の30.8%)、北部ラ・リベルタッド州のマラブリーゴ港(別名チカマ港)(17.8%)、首都リマ隣接のカジャオ港(12.9%)の3港に集中しているという。船舶別では、鉄製船舶が全体の81.2%を占める161万1,581トンの漁獲量となり、木製船舶は18.8%の37万2,993トンという(注)。

沿海中央・南部における2022年の第1漁期については、2021年12月31日公布の生産省令第00463-2021-PRODUCE号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにより2022年1月7日に解禁されており、6月30日まで、ないしは漁獲量が48万6,500トンに達した時点で終了する。

(注)漁獲枠は船舶の種別に算出され、鉄製船舶は船内イケス容量と2004年以降の最高漁獲量で算出される。木製船舶(船内イケス容量110立方メートル以下)の漁獲枠は過去最高漁獲量のみで算出する。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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