ペルー生産省、カタクチイワシの2021年第2漁期(夏漁)漁獲量枠を発表

(ペルー)

リマ発

2021年11月18日

ペルー生産省(PRODUCE)は11月12日、11月22日から沿海北・中央部におけるペルー産カタクチイワシ(アンチョベータ)の2021年第2漁期(夏漁)の解禁とその漁獲枠を定めた同省省令第00380-2021-PRODUCE号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発令した。同省令では、第2漁期の漁獲枠を前年同期比26.4%減の204万7,000トンに設定し、漁の終了時期については沿海北・中央部での操業登録されている各船舶の漁獲枠(注)もしくは全体漁獲枠に達した時点としている。

 また同省令は、操業規定についても以下のとおり定めている。

  1. 使用できるひき網は網目の大きさは最も小さくて0.5インチ(約1.3センチ)。
  2. 現行法令に基づき定められた小規模・零細漁業区域外で操業すること。
  3. 全ての操業船舶は衛星追跡システム(SISESAT)を装備し、常時船舶の位置情報信号を発信すること。
  4. 職場に配置されている健康危機管理員が従業員の発熱や新型コロナウイルスの症状を検知、または診断した場合は速やかに担当省庁ならびに関係当局に報告すること。

さらに同省令では、漁業資源の保護の観点からも、魚粉や魚油製造業者に対して小規模・零細漁業を除く操業許可を得ていない船舶からの原料調達を禁じている。また、漁獲が認められているカタクチイワシの最小サイズ(12センチ)の許容量(漁獲数の10%以内)や、偶発的に捕獲してしまった他の品種の魚の漁獲許容量(全体の漁獲重量の5%以内)などについても定められており、その監視活動をペルー海洋研究所(IMARPE)が行い、必要に応じてPRODUCEに対して進言を行うとしている。

(注)法令第1084号「船舶ごとの漁獲上限法」が定め、生産省の水産養殖副大臣官房室下の食用・非食用漁業局による局令において別途発表される。

写真 カタクチイワシ漁の盛んな北部ピウラ州パイタ港(ジェトロ撮影)

カタクチイワシ漁の盛んな北部ピウラ州パイタ港(ジェトロ撮影)

(設楽隆裕)

(ペルー)

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