ジェトロ、コスモプロフ・アジア・デジタルウィークに出展、OEM生産需要の獲得に期待

(香港)

海外市場開拓課

2021年12月08日

香港の「コスモプロフ・アジア・デジタルウィーク2021」が11月8~16日に開催された。同ウィークは、2019年まで毎年香港で開催されてきた世界最大規模の化粧品・美容関連製品の展示会「コスモプロフ・アジア」のオンライン版で、2020年に引き続き、オンライン開催された。

ジェトロは、同分野の企業46社が出展するジャパンパビリオンを組織。オンラインマッチングプラットフォーム上では、7日間で合計710件の商談が組成された。

写真 オンラインマッチングプラットフォームのトップページ(ジェトロ撮影)

オンラインマッチングプラットフォームのトップページ(ジェトロ撮影)

新興ブランドのOEM需要の獲得が新たなビジネスチャンスに

オンライン化に伴い、従来はコスモパック・アジアの名称で別会場において開催されていた化粧品のOEM(他社ブランド品製造)、原材料、包装資材、容器などの展示会が、完成品の展示会であるコスモプロフ・アジアと統合された。これにより、ジャパンパビリオンにも、完成品メーカーに加え、複数のOEMメーカー、包装資材メーカーが参加した。

近年、アジア各国・地域では、化粧品・美容分野で多数の新興ブランドが誕生している。こうした中、日本企業の間では、こうした新興ブランド企業からのOEM生産需要の取り込みが、大きなビジネスチャンスとなりつつある。ジェトロでは、会期初日に日本の化粧品OEM業界を海外企業向けにPRするウェビナーを開催した。自社ブランドを持ちながらOEMも手掛ける出展企業の担当者からは「(アジアにおいて)日本の高品質・高機能な化粧品に対する需要は高いが、自社ブランドで展開した場合、(現地における)並行輸入品の管理が難しいなどリスクも大きい。今後は、今回の出展で需要を感じたOEMのかたちで展開を進めていきたい」との声も聞かれた。

今回のオンライン展示会に参加したバイヤーについて、出展者からは「リアル開催していたころに比べ、中国本土や香港のバイヤーは減少したが、東南アジアのバイヤーが増えた」といった声が多数聞かれた。東南アジアのバイヤー増加は、オンライン化により遠方からの参加が容易になったことや、東南アジアの化粧品・美容関連市場が成長していることなどが要因とみられる。

2021年1~10月の日本からの化粧品の輸出先を金額の多い順にみると、1位中国、2位香港に続き、シンガポールが3位に浮上。年ベースで、2020年まで輸出先3位だった韓国を抜いた(添付資料図参照)。シンガポールは、ASEAN市場への足掛かりとしての役割が注目されている。ジャパンパビリオン出展企業とシンガポールのバイヤーとの間で、全体の商談件数の約1割に当たる合計72件の商談が組成された。

(注)HSコード3304のデータを抽出

(薄木裕也)

(香港)

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