広東省、越境ECの発展支援策を発表、支柱産業のEC輸出を拡大へ

(中国、香港)

広州発

2021年12月16日

中国・広東省政府は12月2日、「越境ECの高度な発展を促進するための若干の措置(以下、措置)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した(添付資料表参照)。

措置に盛り込まれた主な内容をみると、広東省が「戦略的な支柱産業」(2020年6月9日記事参照)に掲げる電子情報産業、スマート家電産業、現代軽工業・繊維工業、超高精細度ディスプレイ産業、現代農業・食品産業などの企業を中心とする「産業クラスター+越境EC」モデルを展開し、越境EC(電子商取引)産業集積および公共サービスレベルを向上させることをうたっている。また、越境ECサプライチェーンデジタル化連携プラットフォームを構築し、原材料調達・購入、生産、販売など産業チェーンの川上と川下間の業務連携を進め、伝統製造業企業の輸出拡大を支援する。2025年までに、20カ所の「産業クラスター+越境EC」モデルを形成し、100社の年間取引額が1億元(約18億円、1元=約18円)以上の越境EC販売企業および100の越境EC自主ブランドの育成を目指す。

そのほか、企業が「一帯一路」沿線国・地域や、地域的な包括的経済連携協定(RCEP)加盟国でEC向け海外倉庫(越境EC販売先国・地域において、バイヤーに近接する場所に設置する倉庫を指す)を設置することを奨励し、欧米での海外倉庫設置も拡大する。海外倉庫運営企業によるスマート保管技術の研究開発、空運貨物業への進出をサポートする。商務部が優れた海外倉庫実践事例として選出した省レベルの公共海外倉庫運営事例に対し、財政政策支援を実施する。2025年までに、新規海外倉庫を500カ所設置し、倉庫の延べ床面積を400万平方メートル超に拡大することを目指す。

さらに、物流の効率化に向け、各地域の倉庫用地を国土空間計画に組み入れ、越境ECの仕分け、配送などの関連インフラを建設するとともに、企業の情報共有プラットフォームを構築することを支援する。通関の利便性向上に向けては、広州市南沙の粤港澳大湾区空港共有国際貨物輸送センター、深セン市前海の離港空運サービスセンターおよび香港国際空港物流園などのプロジェクトの建設を支持し、通関業務、検査検疫、航空保安検査、集散仕分けなどのインフラを整備する。

なお、広州税関によると、2021年1月1日~12月5日の広州白雲空港の越境EC貿易額は1,000億元を超え(前年同期比1.5倍)、全国で初めて越境EC貿易額が1,000億元を超えた空港になった。

(梁梓園)

(中国、香港)

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