世界石油会議、ヒューストンで開催

(米国)

ヒューストン発

2021年12月13日

第23回世界石油会議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが12月5~9日、米国ヒューストン市内のジョージ・ブラウン・コンベンション・センターで開催された。

同会議の開催は当初は2020年12月の予定だったが、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、1年延期された。同会議は1933年から続くイベントで、世界各地で3年ごとに開催されている。ヒューストン・ビジネス・ジャーナルによると、70カ国以上から5,000人以上の登録があったとしている。

世界石油会議組織委員会のジェフ・シェルバーガー委員長は、今回の会議はヒューストン市内では最近2年間で最も出席者の多いイベントと述べた。2021年8月に同市で開催された海洋開発技術会議・展示会「OTC 2021」(2021年8月24日記事参照)の参加者を上回ったことを意味する。

プレナリーセッションでは、米国石油メジャーのエクソンモービルとシェブロン、ヒューストンのサービス企業ハリバートンの経営トップ3人が登壇し、自社のエネルギー転換戦略について語った。これに続いて、サウジアラムコ、欧州石油メジャーのトタルエナジーズ、エクイノール、BPの経営トップ4人も登壇し、自社のエネルギー転換戦略を述べた。

テクニカルセッションでジェトロは、海洋技術開発の国際コンソーシアムのディープスター(DeepStar、注)の主要メンバーとともに、「深海の海洋技術開発の展望」と題して講演を行った。講演には、日本財団とディープスターによる海洋石油ガス分野の脱炭素化に向けた連携技術開発プログラム(2021年12月8日記事参照)の内容も含まれている。

写真 「深海の海洋技術開発の展望」講演の様子(ジェトロ撮影)

「深海の海洋技術開発の展望」講演の様子(ジェトロ撮影)

(注)ディープスター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとは、上流企業と呼ばれるシェブロン(米国)、ロイヤル・ダッチ・シェル(英国・オランダ)など、世界中の海洋石油ガスの開発・生産を担う企業や、サービス企業、大学などから成る海洋技術開発のコンソーシアム。1991年設立で、2021年が30周年。

(沖本憲司)

(米国)

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