インドネシア・デジタル・インダストリー・センター4.0を開設

(インドネシア)

ジャカルタ発

2021年12月09日

インドネシア工業省と経済担当調整省は12月2日、首都ジャカルタに「インドネシア・デジタル・インダストリー・センター(PIDI)4.0外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を、米国経営コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの協力の下で開設した(インドネシア工業省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。アイルランガ・ハルタルト経済担当調整相はオープニングセレモニーで「PIDI4.0の発足は、インドネシアが2022年のG20議長国として優先事項の1つとして挙げている『デジタルトランスフォーメーション(DX)』を体現するもの」とした上で、「PIDI4.0は特に製造業分野でインドネシアのデジタル技術の進展を示すショーケースとなる」と語った。

政府は「メーキング・インドネシア4.0」(2018年4月12日記事参照)を定め、製造業の高度化を目指している。PIDI4.0は8階建てで、製造業の高度化を支えるモノのインターネット(IoT)製品やロボットなどが1階に展示されている。そのほかのフロアには、データ分析や製造工程の自動化の研究室が整備される予定だ。現在までにPIDI4.0のパートナー企業として、日本企業ではトヨタ自動車やオムロン、ドイツ企業のフェスト、フランス企業のシュナイダー・エレクトリック、インドネシア企業で大手通信会社のテレコムセルなど20社が参加し、仮想現実(VR)を活用した労働者向け訓練機や、工場のリアルタイム監視システムなど、デジタル技術を活用した機器を各社が展示している。

アグス工業相は、PIDI4.0は単なるショーケースではなく、エンジニアリング・人工知能(AI)センターとして、テストベッド(新技術の実証試験に使用されるプラットフォーム)を提供することも可能とコメントした。さらに、職業訓練学校や工業団地内にPIDI4.0のサテライトオフィスを設置し、インダストリー4.0の時代に向けた人材育成を推進していく。

なお、12月7日からジャカルタでG20シェルパ会合(注)が開催されているが、8日にはシェルパが同施設を見学した。

写真 PIDI4.0内のオムロン社展示ブース(ジェトロ撮影)

PIDI4.0内のオムロン社展示ブース(ジェトロ撮影)

(注)シェルパとは、G20サミットの準備を行う首脳の補佐役で、サミットで発出する成果文書を交渉するなどの役割を担う。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(インドネシア)

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