投資委員会、BCG経済分野の投資動向を発表

(タイ)

アジア大洋州課

2021年12月14日

タイ投資委員会(BOI)は12月1日、バイオ・循環型・グリーン(BCG)経済分野の対内直接投資動向外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表した。これによると、2021年第1~3四半期(1~9月)の同分野の対内直接投資申請額(BCG投資額)は、前年同期比で2.6倍の1,284憶バーツ(約4,365億6,000万円、1バーツ=約3.4円)で、同期間の対内直接投資申請額全体の約4分の1に相当した。また、2015年から2021年第3四半期(7~9月)までのBCG投資額(累計)は6,772億バーツに上り、同期間の投資申請額全体の2割近くを占めた。近年、BCG投資は内資・外資とも増加している。

BCG経済の推進は、2021年1月にタイの国家戦略に指定されたほか、新型コロナウイルス感染拡大によるビジネスへの影響が続く中、タイ経済の復興に向けた重要政策としても位置付けられている。BOIも同国家戦略の下、法人税免除などの投資恩典を付与し、同分野への投資を促進している。具体的には、農業・食品加工、バイオ、医療、製紙、エネルギー、環境関連の事業が恩典対象分野となる。BOIは、タイが豊富なバイオマス原料を有していることや、世界有数の食品加工拠点でもあることなどを挙げ、BCG経済分野のさらなる投資誘致の可能性があると期待する。なお、BOIは、BCG経済関連産業が今後6年間でタイのGDPの24%に相当するまで成長すると推定している。

食品加工、太陽光で多くの日系企業認可

BOIが別途公表している認可企業リストによると、2020~2021年第3四半期までの間、BCG経済分野で認可された日系企業の事業は30件だった。具体的には、最新技術を利用した食品の製造・保存(11件)、太陽光パネルによる発電(10件)、動物用飼料・飼料成分の製造(2件)、加工でんぷん・特殊植物からの製粉(2件)、廃棄物のリサイクル(1件)、廃棄物処理(2件)、圧縮バイオマス固形燃料の製造(1件)、環境に優しいポリマーからの製品製造(1件)。食品の製造・保存や太陽光パネルによる発電で多くの日系企業の事業が認可されている(注)。

(注)BOIが2021年3月時点で公表した恩典対象業種リストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を基にジェトロで確認。今後、対象業種リストは変更される可能性がある。

(田口裕介)

(タイ)

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