オミクロン株確認も国内の感染状況は安定

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年12月27日

バングラデシュでは12月11日、ジンバブエから帰国したバングラデシュ国籍の入国者2人からオミクロン変異株の感染が確認された。12月26日時点では、新規のオミクロン変異株の感染者は確認されておらず、1日当たりの新型コロナウイルス感染者数は10月440人、11月225人、12月(1~25日)268人と安定した状況が続いている。

ワクチン接種状況については、12月26日時点で人口の40.8%が1回目の接種終了、28.2%が2回目の接種終了、と着々と進行している。3回目のブースター接種については、医療従事者などのフロントライナーや60歳以上の対象者に対し限定して開始されているが、その他の対象者に対する本格的な接種開始に向けて準備中、と報道されている。まずは、政府目標である人口比80%(約1億3,825万人)の達成が急がれる。

日本人駐在員が利用することが多い主要病院においても、病床状況は安定しており、万が一感染した場合の入院対応も可能だ。現状、日本政府の水際対策措置において、バングラデシュからの入国者については指定隔離施設での隔離対象ではなく、自宅隔離対応が可能となっている。

しかし、バングラデシュは12月以降、冬の季節となり気温・湿度が低下するため、今後の新型コロナウイルスの感染状況に注意し、水際措置の最新情報を注視する必要がある。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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