オミクロン変異株の感染者は増加も、国内感染者の総数は減少傾向

(チリ)

サンティアゴ発

2021年12月15日

チリ保健省は12月13日、国内の新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染者が12人に増加したと発表した。そのうちの6人は国内1人目の感染者の濃厚接触者、4人は海外からの渡航者、1人は感染経路が未特定のワクチン接種完了者とされている。海外からの渡航者のうち、3人は米国フロリダ州からの渡航者で、残りの1人は政府が入国を制限している7カ国(2021年12月1日記事参照)のうちの1カ国であるナミビアからの渡航者だ。チリで初めて同変異株の感染者が確認されたのは12月4日(2021年12月8日記事参照)で、約10日間のうちに感染者が逓増している。

オミクロン変異株の感染者が増加している一方で、国内の新型コロナ感染者の総数は減少傾向にある。保健省が12月13日に行った定例会見によると、同日のアクティブ感染者数(注)は1万人を下回る9,249人で、10月下旬の水準まで減少している。同省は、これらの状況を踏まえて、12月8日から首都圏州全域の規制緩和計画を第4段階の開放初期(Apertura Inicial)へ緩和する決定を下している。

(注)発症後や陽性確定後、または検体採取後15日以上経過していない感染者または感染疑義者(死亡者を除く)。

(岡戸美澪)

(チリ)

ビジネス短信 540c086a66679ce6