韓国国会が2022年の予算を確定

(韓国)

ソウル発

2021年12月06日

韓国国会は12月3日の本会議で2022年予算を可決した。規模は前年比8.9%増の607兆7,000億ウォン(約58兆3,392億円、1ウォン=約0.096円)(添付資料表参照)だった。8月31日発表の政府予算案より、3兆3,000億ウォン増となった(2021年9月6日記事参照)。

主な増額内訳をみると、(1)新型コロナウイルス感染症に係る防疫措置により被害を受けた小規模事業者への損失補償および低利融資支援、(2)新型コロナウイルスに対する防疫・医療支援、(3)児童・介護・保育分野や農漁民の生計支援、(4)地域限定商品券の発行拡大などによる地域経済活性化などがあった。

特に、新型コロナウイルス感染拡大に対応すべく、経口治療薬(飲み薬)40万4,000人分の購入に3,516億ウォン、病床確保などの医療インフラ構築に6,655億ウォン、それぞれ増額した。

一方、2022年の政府債務残高は、支出の見直しなどにより、政府予算案より3兆9,000億ウォン減の1,064兆4,000億ウォンになった。政府債務残高のGDP比は50.0%になる見通し。

(柳忠鉉)

(韓国)

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