新型コロナ対策で衛生緊急事態と国際旅客便の発着停止期間を延長

(モロッコ)

ラバト発

2021年12月28日

モロッコ政府は12月23日、年末までとしていた新型コロナウイルスの「衛生緊急事態」を2022年1月31日まで延長すると発表し、翌24日には、国際旅客便の受け入れ中止を同じく1月31日まで延長すると発表した。

モロッコでは、12月に入ってから新型コロナ感染者数が増加傾向にある。11月下旬から12月上旬にかけては、新規感染者数の1週間平均は100人前後で推移していたが、直近の1週間平均(12月21日現在)では200人を超えていた。こうした状況を受けて、政府は衛生緊急事態の延長を発表した。同措置の一部として12月20日、年末年始の行動制限を目的に、ホテルやレストラン、観光施設での年末年始イベントの開催禁止、レストランやカフェの営業時間の短縮(12月31日午後11時30分まで)、1月1日午前0時から午前6時までの外出禁止を発表していたが、12月23日には、年末までとしていた同措置を2022年1月31日まで延長すると発表した。

水際対策についても12月24日、国際旅客便の受け入れ中止の対象期間を2022年1月31日まで延長すると発表した。同措置は当初12月13日までとしていたが(2021年11月30日記事参照)、12月9日に2週間の延長を発表し、同月31日までとしていた。この措置は、国外で流行しているオミクロン型変異株への対策の一環として考えられている。同株については、12月15日に国内初の感染例が報告され、24日までに28件確認されている(カサブランカで13件、ラバトで11件)。

(本田雅英)

(モロッコ)

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