全ての国際旅客便受け入れを停止へ、新型コロナのオミクロン株持ち込み阻止

(モロッコ)

ラバト発

2021年11月30日

モロッコ政府は、アフリカや欧州などで感染者が出ている新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株の国内感染を防止するため、11月30日から12月13日まで国際旅客便の受け入れを中止すると発表した。

モロッコは既に10月21日からドイツ、オランダ、英国からの旅客便受け入れを中止(2021年10月22日記事参照)しており、11月29日からはフランスと往来する航空・海上旅客便の運航を無期限中止していた。フランス当局は同国に帰国できない人のために特別航空便を用意することをツイッターで公表しており、急な運航停止に対応するもようだ。

政府は11月25日、衛生緊急事態を1カ月延長して12月末までとしていた。なお、モロッコでは、直近1週間の新規感染者数が100人台で推移していたが、11月28日に84人を記録するなど減少傾向にある。

(本田雅英)

(モロッコ)

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