11月の自動車産業動向、車載半導体の需給は緩和の兆し

(韓国)

ソウル発

2021年12月21日

韓国の産業通商資源部は12月15日、2021年11月の自動車産業動向(暫定)を発表した。2021年11月の韓国の自動車産業は、自動車生産台数が前年同月比6.6%減、国内販売が16.0%減、輸出は台数ベースでは4.7%減だったが、金額ベースでは3.3%増となった(添付資料表1参照)。

1.生産動向

車載半導体の需給逼迫が緩和しつつあり、生産台数は前月比14.9%増となったものの、韓国GMの生産停滞の影響などにより前年同月比では6.6%減だった。

2.国内販売動向

国内販売台数は、前月比で増加したものの、前年同月比では16.0%減となった(注)。2021年11月のモデル別販売台数では、スポーテージ(起亜)が最多、以下、グレンジャー(現代)、エラントラ(現代)、ソナタ(現代)、ソレント(起亜)と続いた。燃料別では、2021年1月から10月までの合計で、内燃機関搭載車両が前年同期比17.0%減だった半面、エコカーは65.3%増となった(添付資料表2参照)。

3.輸出の動向

高付加価値自動車の輸出が大幅に増加し、輸出金額は2021年1月から11月までの合計で前年同期比25.0%増を記録した。

(注)2020年11月の国内販売台数が過去最高の17万1,000台を記録したことの反動や、輸入車販売の急減が影響したと分析している。

(当間正明)

(韓国)

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