国産車の自動車登録料を6カ月間半減、自動車産業を支援

(ベトナム)

ハノイ発

2021年12月03日

ベトナム政府は11月26日、国内生産車の自動車登録料を12月から6カ月間半減することを定めた政令103号(103/2021/ND-CP)を公布した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、国内で生産する自動車メーカーを支援する狙いがある。

政令103号によると、2021年12 月1日から2022年5月31日までの6カ月間、ベトナム国内で組み立て生産された自動車(トレーラーを含む)の登録料を50%減額する。自動車登録料は、特別消費税(注1)や付加価値税(10%)を含む本体価格に乗じて徴収される。9人乗り以下の乗用車に対する新規登録料は原則10%を適用する(注2)。仮に本体価格が300万円の国産乗用車を新たに購入する場合、通常30万円の自動車登録料が掛かるが、15万円分が減額されることになる。

1~10月の国産車販売と生産は前年同期比割れ

ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、2021年1~10月の新車販売台数(注3)は前年同期比3%増の21万8,734台だった。4月以降は新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会隔離措置の適用に従い、販売台数は下降した(添付資料図1参照)。9月以降は社会隔離措置の緩和とともに回復基調にあるが、楽観視はできない状況だ。

1~10月の輸入車販売は前年同期比24%増の9万7,028台に増えた一方、国内生産車は9%減の12万1,706台に落ち込んだ。前年は6月28日から12月31日まで国内生産車の自動車登録料を半減する措置を適用したため(2020年7月15日記事参照)、下半期に国内生産車の販売が伸びた。一方、2021年はその反動も受け、国内生産車の販売が伸び悩んでいた(2021年7月6日記事参照)

ベトナム統計総局によると、2021年1~10月の自動車生産台数は前年同期比27%減の23万7,800台だった(添付資料図2参照)。7月から9月にかけて、ベトナム南部を中心に多くの地域で厳格な社会隔離措置が適用された結果、工場の稼働率低下が相次ぎ、生産台数が停滞した。

今回の登録料減額措置を受けて、自動車販売店の来客数は増えており、販売台数と生産台数の回復が期待される。他方、自動車輸入会社は優遇措置の対象を輸入車にも拡大するよう政府に要請していたが、輸入車は対象から外れた。

(注1)特別消費税の税率は、自動車の種類によって最小5%から最大150%で設定している。9人乗り以下の乗用車でシリンダ容量1,500立方センチ超2,000立方センチ以下の場合の税率は40%。

(注2)新規の登録料は、省・市の人民委員会がそれぞれ比率を増やすことができ、ホーチミン市やダナン市は10%、ハノイ市では12%と規定している。

(注3)VAMAの発表値には、VAMA非加盟のヒュンダイ・タインコンやビンファストなどの販売台数は含まれていない。ヒュンダイ・タインコンによると、2021年1~10月の同社販売台数は5万3,182台。ビンファストによると、同期の同社販売台数は2万8,847台。

(庄浩充)

(ベトナム)

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