吉利汽車、力帆科技とバッテリー交換ネットワーク構築を推進

(中国)

広州発

2021年12月24日

中国自動車大手の吉利汽車は12月13日、同社系列で自動車や二輪車の製造、販売を手掛ける力帆科技(集団)と重慶市で合弁会社を設立すると発表した。登録資本金は6億元(約108億円、1元=約18円)で、両社がそれぞれ50%出資し、自動車の研究開発、販売などを行う。なお、力帆科技は2021年1月に吉利控股集団に買収され、重慶市で電気自動車(EV)生産、バッテリー交換事業を展開している(2021年2月4日記事参照)。

吉利汽車の発表によると、合弁会社の経営範囲は、(1)自動車の設計、研究開発、販売(部品や部品加工設備、自動車装飾を含む)、(2)貨物の輸出入、代理輸出入、技術輸出入、(3)ソフトウエア開発、技術開発、技術サービス、技術コンサルティング、技術譲渡。力帆科技の発表によると、合弁会社では、配車サービス会社、EVバッテリー交換サービス会社との連携により、バッテリー交換ネットワークを構築し、都市部のバッテリー交換標準化の発展を推進。また、グループ会社で製造する完成車の研究開発とアップグレードなども引き続き実施していく。

吉利汽車によると、11月の同社の販売台数は前年同月比10%減(前月比22%増)の13万5,869台。うち、新エネルギー自動車の販売台数は前年同月比2.4倍の1万6,161台と、単月ベースの販売台数で過去最多だった。

(梁梓園)

(中国)

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