メルセデス・ベンツ、ベルリン工場の電動化・デジタル化推進

(ドイツ)

ミュンヘン発

2021年11月25日

ドイツ自動車大手ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツは11月18日、製造車両の電動化と工場のデジタル化に向け、ベルリン・マリエンフェルデ工場を刷新すると発表(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。ベルリン工場は、1902年に設立されたダイムラーグループ内で最も古い工場。ベルリン中心部から南に約13キロに位置する。従業員数は約2,500人で、パワートレインや、メルセデス・ベンツのバッテリー式電気自動車(BEV)のブランド「EQ」シリーズ用の電動駆動モジュールなどの自動車部品を製造している。

電動化では、ベルリン工場でBEV向け超高性能モーターの組み立てを新たに行う。ダイムラーは2021年7月、電気モーター製造のノウハウを有する英国ヤサ(YASA)の買収を発表していた。ベルリン工場が同社の超高性能モーターの組み立てを担う。ダイムラーは2021年7月、EV時代に向けた新計画を発表、その中で、市場動向によっては2030年までに全新車販売をBEVにする可能性も視野に準備を進めるとした(2021年8月3日記事参照)。ベルリン工場での超高性能モーター製造はこの計画の一環となるもの。

デジタル化では、2022年にベルリン工場で「メルセデス・ベンツ・デジタル工場キャンパス(Mercedes-Benz Digital Factory Campus)」が稼働する。このキャンパスは、生産現場のデータ管理、生産効率改善、デジタルツイン(注)導入などに向け、メルセデス・ベンツがプラットフォームとして導入する「MO360外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の開発と試験、導入などの中心拠点となる。デジタル化により、世界のメルセデス・ベンツ工場を主導し、他工場への「MO360」導入を支援する。メルセデス・ベンツは今後6年間で、ベルリン工場に数億ユーロを投資する予定。

メルセデス・ベンツは他工場の電動化も進めている。例えば、2021年3月には、同社の基幹工場であるドイツ南部バーデン・ビュルテンベルク州のシュツットガルト・ウンタートゥルクハイム工場を車両電動化に対応したものにすると発表した(2021年3月23日記事参照)。メルセデス・ベンツが属するダイムラーの2021年第1~第3四半期(1~9月)の乗用車販売台数のうち、電動車〔BEVとプラグインハイブリッド(PHEV)〕は11.4%を占めている(2021年10月12日記事参照)。

(注)デジタルツインとは「デジタル上の双子」の意で、物理的なモノと空間をデジタル上に再現し、シミュレーションや管理などを行うための技術。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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