自動車部品大手シェフラー、2025年からグリーン鉄鋼を調達

(ドイツ、スウェーデン)

ミュンヘン発

2021年11月19日

ドイツの自動車部品大手シェフラーは11月9日、スウェーデンのスタートアップ企業H2グリーンスチールから、製造過程で二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しない鉄鋼(グリーン鉄鋼)を、2025年以降、年間10万トン調達すると発表(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。シェフラーによると、自動車部品大手でH2グリーンスチールからグリーン鉄鋼を調達することを決めたのは、同社が初。本調達により、同社はCO2排出量を年間最大20万トン削減できるという。

シェフラーは、2025年までに自社工場の4分の3を、2030年までに自社工場の全てを気候中立(温室効果ガスの排出ゼロ)とする目標を掲げる。一方、部品、原材料の上流も含めた温室効果ガス排出量を2030年までに2019年比で25%削減、2040年までに気候中立とする目標も持つ。本目標達成のため、今後は、生産過程でCO2排出の少ない部品や原材料の調達が必要となり、特に、生産過程でCO2を多く排出する鉄鋼、アルミニウムなどでの削減が必須となる。今回のH2グリーンスチールからの調達決定も、この流れを受けたもの。

H2グリーンスチールは、2020年創業のスタートアップ企業。鉄の還元工程において、コークスの代わりに水素を使うことで、排出するCO2を95%削減する。使用する水素も、再生可能エネルギーなどで製造する。同社は、スウェーデン北部のボーデンとルーレオーに2024年までに工場を建設、2030年までに年間500万トンの鉄鋼を製造する目標を掲げる。同社の大株主は、スウェーデンのリチウムイオン電池製造ノースボルト(2021年6月16日記事参照)の株主の1つでもある。

ドイツ自動車メーカーとH2グリーンスチールの連携も進んでいる。ダイムラーの乗用車部門であるメルセデス・ベンツは2021年5月、H2グリーンスチールに出資するとともに、同社から2025年以降、グリーン鉄鋼を調達すると発表(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。また、BMWは2021年10月、H2グリーンスチールから2025年以降、グリーン鉄鋼を調達、同社が調達する鉄鋼のCO2排出量を2030年までに約200万トン削減すると発表(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)している。

(高塚一)

(ドイツ、スウェーデン)

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