新型コロナワクチンパスの公共施設などでの提示義務化
(モロッコ)
ラバト発
2021年10月22日
モロッコ政府は、連休明けの10月21日から、新型コロナウイルスのワクチンパス導入による感染予防措置を開始した。
主な内容は次のとおり。
- ワクチンパス所有者は、民間または公共共通機関での都市間移動が可能。
- 行政機関などを利用する際はワクチンパスの提示が必要。
- ホテル、レストラン、観光施設、商業施設など公共施設を利用する際は、ワクチンパスの提示が必要。
今回の措置は官民ともに履行を求めており、新型コロナの感染率が低下する中、ワクチン接種をさらに進めるためのてこ入れ策とみられる。
現地メディアは21日朝、政府発表を受け、雇用主は従業員に対して出社時にワクチンパスの提示を求めることができるか、従業員に接種を求めることができるかなど、地元弁護士の見解を示す記事を掲載して注意を促している。
現在、日本からモロッコへの入国に際して、搭乗時の48時間前以降のPCR検査の陰性証明書の取得が求められる。地元旅行代理店に取材したところ、空港を管理する空港庁(ONDA)は、旅行時の空港利用に際し、外国旅行者などはワクチンパス提示の対象外としているとのこと。空港利用の際は旅行代理店などに最新情報を確認することを勧める。
なお、モロッコ政府は21日から、ドイツとオランダ、英国発着のフライトの中止を発表した。理由は明らかにしていないが、感染者数が拡大している国との往来を制限する措置とみられる。
(本田雅英)
(モロッコ)
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