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アントワープ港、COP26で水素輸送や再生可能燃料利用の促進に向けた取り組みを発表

(ベルギー、チリ、カナダ)

ブリュッセル発

2021年11月10日

ベルギーのアントワープ港、ゼーブルージュ港およびチリのエネルギー省は11月4日、グリーン水素の大陸間輸送の実現に向けた集中的な協力に関する覚書を締結外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同覚書の締結は、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開催されている英国グラスゴーで行われた。

これにより、チリのグリーン水素(注)の大陸間輸送およびベルギーの港と内陸部への物流網の構築における課題の解消に向けて協力するとしている。具体的には、チリで生産されるグリーン水素やその派生製品をアントワープ港やゼーブルージュ港で受け入れ、貯蔵し、需要に応じて他の欧州諸国へ輸送することを目指す。

欧州最大級の石油化学クラスターを形成するアントワープ港と、液化天然ガスの積み替え拠点となっているゼーブルージュ港は、2021年2月に合併することで合意し、統合プロセスを開始している(2021年2月22日記事参照)。両港は、船舶輸送や化学、燃料、鉄鋼生産などの分野の低炭素排出産業への移行を実現するためには、水素エネルギーの利用が適切とし、将来的には、自国で生産される風力および太陽光発電に加えて、再生可能エネルギー由来の水素の輸入も必要になるとしている。

モントリオール港と船舶産業の電化促進で協力

アントワープ港は同4日、前述の発表に加え、カナダのモントリオール港と、北大西洋で初となるグリーンシッピング航路を実現させるために協力していくことで合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。低炭素燃料の積み替えや、再生可能エネルギー由来燃料およびクリーン技術による船舶の運航、補完的または共有の関連インフラの開発を行うことで、特にグリーン燃料(水素、エタノール、メタンなど)やバイオ燃料を利用して、船舶産業の電化を直接的または間接的に促進することを目指す。このために、それぞれの官民のパートナーを広く動員するとした。

これらの発表に先立ち、ベルギー連邦政府のアレクサンドル・ド・クロー首相は11月2日のCOP26の演説で、ベルギーはクリーン水素を供給する最重要ハブの1つとなることを目指していることを表明している(2021年11月5日記事参照)。

(注)再生可能エネルギー由来の電力を利用して、水を電気分解して生成される水素。製造過程で二酸化炭素を排出しない。

(大中登紀子)

(ベルギー、チリ、カナダ)

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